本記事では、「八方塞がり」の言い換え語を解説します。
「八方塞がり」の意味
「八方塞がり」とは?どんな言葉
「八方塞がり」は「はっぽうふさがり」と読みます。
意味は、「どの様な行動をとっても状況が良くならずず、どうしようもない状態のこと」です。
慣用句として、追い詰められて非常に苦しい状態のたとえとして使われます。
「八方」とは「東・西・南・北・北東・東南・南西・西北」の八つの方角のことで、あらゆる方角を表します。
占術で、「どの方角も不吉で何をしても悪い結果になり、どうしようもない状態」から転じて使われる様になりました。
ビジネスでは非常に厳しい状態を表す言葉として使われます。
様々なシーンが考えられるので、言い換え表現を覚えておくと良いでしょう。
ビジネスでも使える「八方塞がり」の言い換えのお勧め
ここでは「八方塞がり」のビジネスでの言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「打つ手がございません」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「とるべき方法がない」という意味です。
「打つ手」は囲碁・将棋用語、「ございません」は動詞「ある」の丁寧語「ござる」の連用形に、丁寧語「ます」の否定形が付いた語です。
「窮地に立たされております」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「逃げ場のない状態に追い込まれている」という意味です。
「窮地(きゅうち)」は「追い詰められて逃げ場のない苦しい状態や立ち場」という意味、「おります」は動詞「いる」の丁寧語「おる」の連用形に、丁寧語「ます」が付いた語です。
「立たされて+おります」なので二重敬語ではありません。
「極めて厳しい状況でございます」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「この上なく困難な状況である」という意味です。
「極めて」は「この上なく」という意味、「厳しい」は「困難が多くて大変な様子」という意味です。
「八方塞がり」のカジュアルな言い換えのお勧め
ここでは「八方塞がり」のカジュアルな言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「お手上げ」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「解決する手段が全くない状態」という意味です。
敵に降参する時に、両手を上げて相手に服従する意思を示すことに由来しています。
「絶体絶命」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「どうにも逃れようのない差し迫った状態や立場にあること」という意味です。
「絶体」「絶命」共に、九星占星術における凶星のことです。
「崖っぷち」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「限界ギリギリにある状態」という意味です。
今にも落ちそうな崖のふちにいることにたとえた言葉です。
まとめ
今回は「八方塞がり」について紹介しました。
「八方塞がり」の意味や類語を理解して、日常で使いこなせる様にしましょう。