本記事では、「拮抗」の言い換え語を解説します。
「拮抗」とは?どんな言葉
「拮抗」とは同等の力で張り合っていることを指します。
「この業界は2つの会社のシェアが拮抗している」という様に使用します。
主に勝負や実力・規模に対して使用される言葉です。
「拮抗」の言い換えのお勧め
ここでは「拮抗」の言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「五分五分」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「彼女たちの実力は五分五分だ」という様に使用します。
「五分五分」は四字熟語で、「拮抗」は2つの勢力が競っているニュアンスがありますが、「五分五分」は客観的に見て双方の優劣が付けられないという意味合いがあります。
「互角」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「その試合で彼は格上相手に互角だった」という様に使用します。
「拮抗」には張り合っているというニュアンスがありますが、「互角」はシンプルに同じような実力であることを意味しています。
「拮抗」の類語や類義語・英語での言い換え
ここでは「拮抗」の類語や類義語のお勧めを詳しく紹介します。
「対等に渡り合う」
「彼女は新人ながらベテランと対等に渡り合っている」という様に使用します。
「対等に渡り合う」とは経験や実績・年齢・体格差など不利な要素がある中で、それでも同程度の力がある場合に使用されます。
「拮抗」は張り合っている人物や勢力のもともとの優劣は問いません。
「匹敵する」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「彼の足の速さは昨年のチャンピオンに匹敵する」という様に使用します。
「拮抗」には張り合うというニュアンスがありますが、「匹敵する」は能力が同程度であるという意味があります。
AがBに「匹敵する」という言葉は、AがBよりも劣っていると一般的に予想されている上で使われます。
「拮抗」は張り合っている人物や勢力のもともとの優劣は問いません。
「甲乙つけがたい」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「この作品とあの作品は甲乙つけがたい」という様に、優劣がつけられないほど実力や品質に差がない状態を指しています。
「拮抗」にはそれぞれが張り合っているニュアンスがありますが、「甲乙つけがたい」は客観的に評価されているニュアンスがあります。
「拮抗」は勝負や実力・規模に対して使われますが、「甲乙つけがたい」は品質や美しさなど優劣がつくもの全般に使用されます。
まとめ
「拮抗」には多くの似た意味の言葉があります。
張り合っている・競っているというニュアンスがあるかどうか、それぞれの人や勢力にもともとの実力差はあったのかどうかに着目すると、よりふさわしい言い回しになるでしょう。