本記事では、「阿呆」の言い換え語を解説します。
「阿呆」とは?どんな言葉
愚かなことや知能が劣る人を侮辱する意味で、特に近畿地方を中心として使われる言葉です。
元は秦の始皇帝が巨大過ぎて使い勝手が悪い「阿房宮」を建てたことに由来すると言います。
「阿呆」の言い換えのお勧め
ここでは「阿呆」の言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「馬鹿」
◆ 使い方やニュアンスの違い
馬鹿とは、知能が低い人、値打ちのないことを意味する侮辱の言葉で、梵語の無知を意味するmohaの恩赦「莫迦」が語源だと言います。
「馬鹿なことをしないで」のように言われるでしょう。
関東では馬鹿も阿呆も同じですが、近畿では馬鹿のほうが酷いニュアンスとされています。
「間抜け」
◆ 使い方やニュアンスの違い
間抜けとは、物事の重要な部分が欠けてしまっていることで、転じて愚かな人を表す侮辱の言葉です。
「あまりにも間抜けな行動だった」のように用いられ、阿呆との違いはほとんどありません。
「愚か者」
◆ 使い方やニュアンスの違い
愚か者とは、思考や知識が足りずに、悪事や軽率な行動をする人を表す言葉です。
「この愚か者めが」のように叱りつける時にも使われます。
愚か者と言うほうが、間違った行動のニュアンスが強まるでしょう。
「阿呆」の類語や類義語・英語での言い換え
ここでは「阿呆」の類語や類義語のお勧めを詳しく紹介します。
「Fool」
◆ 使い方やニュアンスの違い
Foolとは、愚か者や馬鹿などの意味をもっている英単語です。
「The town was full of fools」のように用いられ、日本語でもカタカナ語として「彼はフールですね」のように言われることがあります。
「おたんこなす」
◆ 使い方やニュアンスの違い
おたんこなすとは、のろまや間抜け、使い物にならないの意味で使われる侮辱の言葉です。
元は炭鉱の灰が付いたナスは売り物にならないとか、遊女が嫌な客を「おたんちん(短い男根)」と呼んだことから変化したとも言います。
「このおたんこなす」などと言われるでしょう。
「与太郎」
◆ 使い方やニュアンスの違い
与太郎とは、落語に登場する失敗ばかりする人気者の登場人物を表した言葉で、嘘つきや阿呆や愚か者の意味でも使われます。
「お前は与太郎だね」などと呼ばれることがあるでしょう。
与太郎というほうが、愛情がこもった言い方になります。
まとめ
阿呆の言い換え語はとても多彩です。
他にも兵六玉、あんぽんたん、甚六、芋助など不思議なものがあり、それぞれに歴史と由来が存在しています。
阿呆を言い換えるなら、よく選んでみるのが良いでしょう。