みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「苦労をかけました」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「苦労をかけました」とは?
「苦労」とは、仕事や生活において肉体的にも精神的にも力を使い、疲れて苦しむ様子を表す言葉です。
このことから、相手に負担や迷惑をかけ、お世話になった経緯を言い表したのが「苦労をかけました」です。
例えば、「両親には苦労をかけました」や、「家族には苦労をかけました」といった使い方があり、相手に対して苦労をかけてしまったことへの、お詫びを伝えるための言葉です。
「苦労をかけました」の使い方や注意点
「かけました」は過去形の言い方であることから、過去に苦労をかけてしまった経緯があることが伺えます。
両親や家族、兄弟、目上の上司や恩師など、その対象も様々でしょう。
ビジネスシーンでは、より丁寧な言い方が求められることから、敬語表現になるように言い換える必要が出てきます。
例えば、「苦労をおかけいたしました」と表現することで、相手に失礼なく使える言い回しに出来ます。
ただし、「ご苦労」や「ご苦労様」といった言葉は、目上の相手や上司に対して失礼にあたる言葉とされているため、他の言葉に言い換える必要があるでしょう。
また、大切なのは、「お詫びの気持ち」が込められている言葉であるということです。
たとえ、同僚や部下に対する言葉であったとしても、相手への敬意が無ければ真意を伝えることにはならないわけです。
上から目線の言い方にならないよう、注意したいところです。
「苦労をかけました」の言い換え
・『迷惑をかけました』
・『負担をかけました』
・『苦労をおかけしました』
・『迷惑をおかけしました』
・『お手数をおかけいたしました』
・『ご迷惑をおかけいたしました』
ビジネスシーンにおいて、目上の相手や上司に使う際には、「ご迷惑をおかけいたしました」という言い回しがよく使われています。
より改まった言い方としては、「この度は大変なご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません」と表現することが出来ます。
また、相手に資料の作成依頼や、データの確認などをお願いした場面では、「お手数をおかけいたしますが」や、「お手数をおかけいたしました」を使うと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
「苦労をかけました」は、相手の手を煩わせたり、迷惑をかけてしまった経緯がある場面で、お詫びを伝えるために使われている言葉です。
ビジネスシーンでは「ご苦労様」という表現が目上の相手に失礼とされているため、言い換えを工夫する必要があることが分かります。
身近な人へのお詫びの言葉として「苦労をかけました」が使えますが、言葉の奥深くには「これまでの感謝」のニュアンスも含まれていることに気付き、心を込めて伝えていきたいものです。
