本記事では、「うっかり」の言い換え語を解説します。
「うっかり」とは?どんな言葉
大切なことだと認識はしていたものの、周囲の出来事に気を取られてしまい、行動の優先順位が下がってしまったことを「うっかり」と表現できます。
例えば、「そういえばメールする約束していたのに、ついうっかり忘れてたよ」というニュアンスでよく使われています。
ですから、「うっかり」はミスやトラブルの元となる、ネガティブなイメージがあります。
ビジネスでも使える「うっかり」の言い換えのお勧め
ここでは「うっかり」のビジネスでの言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「失念」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「失念」は「しつねん」と読み、何かを忘れてしまったことを言い表す言葉です。
うっかりミスや忘れ事をしたときに、相手に謝罪する場面で使われています。
「失念」は謙譲表現であるため、目上の相手や取引先などに対して使うことができます。
例えば、「添付ファイルを失念しておりました。
改めて送付いたします」といったニュアンスで用いられています。
「不行届き」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「不行届き」は「ふゆきとどき」と読み、気配り方や注意が足りないという意味合いの言葉です。
ミスや不手際があった際に相手に謝罪する場面で使われます。
「不行届き」自体は敬語ではないため、「不行届きな点がございました」などと丁寧表現に工夫することが必要です。
例えば、「私の管理不行届きがございました。
ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません」のように使われます。
「注意不足」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「注意不足」は、文字どおり「注意」が「不足」していた状況を表す言葉です。
ミスやトラブルの元になるため、ネガティブな場面で使うことになるでしょう。
「注意不足」によって相手へ迷惑をかけてしまった場合には、お詫びの気持ちを丁寧に伝える工夫と努力が必要になります。
「うっかり」のカジュアルな言い換えのお勧め
ここでは「うっかり」のカジュアルな言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「ぼんやり」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「ぼんやり」にはいくつか意味合いがありますが、「うっかり」の類語としては、「集中力が途切れ深い思考状態ではない様子」を言い表しています。
「思わず」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「思わず」とは、「思ってもいない」というニュアンスの言葉です。
予想していなかった、あるいは、そうなると思ってもいなかったという場面で使われています。
まとめ
「うっかり」は、故意に行動しなかったわけではなく、周囲の出来事に気を取られてしまったため忘れてしまっていたことを表す言葉です。
ですから、相手に対して「決して悪意はない」といったニュアンスを含めて、お詫びの気持ちを伝える場面で使われていることが分かります。
見方を変えると、「自己防衛」の含みもあると言えるのではないでしょうか。
