本記事では、「覚えていらっしゃらないかもしれませんが」の言い換え語を解説します。
「覚えていらっしゃらないかもしれませんが」とは?どんな言葉
相手に「覚えていないかもしれませんが」と前置きするときに使います。
「覚えていらっしゃる」「かもしれません」の二つ敬語が入っているため、二重敬語だと思うかもしれませんが、正しい敬語です。
「覚えていらっしゃる」は「覚えている」の尊敬語、「かもしれません」は「かもしれない」の丁寧語ですので、二種類の敬語の場合、二重敬語にはなりません。
ビジネスでも使えますが、目上の人に使う時は注意してください。
人によっては責められているように感じる場合があります。
ビジネスでも使える「覚えていらっしゃらないかもしれませんが」の言い換えのお勧め
ここでは「覚えていらっしゃらないかもしれませんが」のビジネスでの言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「ご記憶でいらっしゃらないかもしれませんが」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「覚えて」を「ご記憶」に言い換えたものです。
「2年前にお会いしたことはご記憶でいらっしゃらないかもしれませんが」のように使います。
「覚えていらっしゃいますか」
◆ 使い方やニュアンスの違い
ずばりと相手に覚えているかどうかたずねる表現です。
相手が覚えていない場合、緊張させてしまったり罪悪感を感じさせてしまう言葉ですので、使う時は注意してください。
「先日、丁寧な対応をしていただいたのですが、覚えていらっしゃいますか」などと使います。
「お分かりになられないかもしれませんが」
◆ 使い方やニュアンスの違い
使い方によっては失礼にあたるので注意が必要です。
相手に極端に難解なことを説明する時や自身の説明するスキルが低い時などに使うとよいでしょう。
「覚えていらっしゃらないかもしれませんが」のカジュアルな言い換えのお勧め
ここでは「覚えていらっしゃらないかもしれませんが」のカジュアルな言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「覚えていないかもしれませんが」
◆ 使い方やニュアンスの違い
目上の人や取引先に使うことは控えましょう。
「この前依頼した案件、覚えてないかもしれませんがそろそろ取りかかってください」などのように使います。
「記憶にないかもしれませんが」
◆ 使い方やニュアンスの違い
カジュアルな表現ですので、目上の人に使うのはやめておいた方がよいでしょう。
「記憶にないかもしれませんが、以前担当したことがあります」のように使います。
「分からないかもしれませんが」
◆ 使い方やニュアンスの違い
これも相手に失礼な印象を与える可能性がありますので、同僚や目下の人に使う時も注意してください。
「これは難しいので分からないかもしれませんが、聞くだけ聞いてみてください」などと使います。
まとめ
「覚えていらっしゃらないかもしれませんが」の言い換えは、敬語からカジュアルまで幾つも存在しています。
カジュアルなほうの言葉も敬語に取り込むことができるので、場面によって検討し、使い分けるのが良いでしょう。