本記事では、「既に知っているかもしれませんが」の言い換え語を解説します。
「既に知っているかもしれませんが」の意味
「既に知っているかもしれませんが」とは?どんな言葉
「既に知っているかもしれませんが」は、「ある知識や情報などを、相手が事前に聞いている可能性があることを踏まえて話す、前置きの表現」です。
「しれません」の「ません」は丁寧語「ます」の否定形です。
丁寧語が使われていますが、その他の部分が口語的ですので、社内の人や、親しい関係の人に使う表現です。
目上の人や社外の人に使う場合は、より丁寧な表現に言い換えましょう。
ビジネスでも使える「既に知っているかもしれませんが」の言い換えのお勧め
ここでは「既に知っているかもしれませんが」のビジネスでの言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「既にご存知のことと思いますが」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「既に知っていると思うが」という意味です。
「ご存知」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「存知」は「よく理解していること」という意味、「こと」は「言葉を遠回しにして、結果としてそうなるという意味の語」です。
「思いますが」は謙譲語で「存じますが」になりますが、「ご存知」と「存じますが」が重なるので、あえて「思いますが」が使われています。
「既にお聞き及びのことと存じますが」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「既に聞いている思うが」という意味です。
「お聞き及び」の「お」は尊敬語の接頭辞、「聞き及び」は動詞「聞き及ぶ」の連用形で「人づてに聞いて知っている」「前々から聞いている」という意味です。
「既にご承知のことと存じますが」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「既に聞きいて知っていると思うが」という意味です。
「ご承知」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「承知」は「ある事情を聞いて知ること」という意味です。
「既に知っているかもしれませんが」のカジュアルな言い換えのお勧め
ここでは「既に知っているかもしれませんが」のカジュアルな言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「言うまでもないだろうけど」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「当然のことで、言う必要もないだろうが」という意味です。
知っていて当然というニュアンスですので、目上の人に使うと失礼になります。
「もう耳に入っているかもしれないけど」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「もう聞いているかもしれないが」という意味です。
「耳に入る」は「物音・話・うわさなどが聞こえてくること」という意味の慣用句です。
「分かり切っていることだろうけど」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「すっかり知っていることだろうけど」という意味です。
「分かり切る」は「十分はっきりする」という意味で、こちらも目上の人には使えません。
まとめ
今回は「既に知っているかもしれませんが」について紹介しました。
「既に知っているかもしれませんが」の意味や類語を理解して、日常で使いこなせる様にしましょう。