本記事では、「ダブルブッキング」の言い換え語を解説します。
「ダブルブッキング」とは?どんな言葉
「ダブル」は「2つの」という意味で、「ブッキング」は「予約・手配」を意味します。
本来は、映画館や劇場、飛行機や新幹線などの「座席予約」を意味する言葉です。
例えば、飛行機のひとつの座席に2名の乗客予約が入ってしまえば、搭乗当日に機内で言い争いなどのトラブルが発生してしまいます。
これは、予約をしたそれぞれの乗客に問題はなく、ひとつの座席に2名以上の予約を入れることが出来てしまう“仕組み”の問題です。
ビジネスシーンで例を挙げれば、同じ時間に来客対応のための「応接室の予約」が2つ入ってしまっている場合、あるいは、客先訪問についての先方との約束が同じ時間帯に2つ入れてしまっているなどがあるでしょう。
これらは、管理と仕組みの問題と言えるわけです。
ビジネスでも使える「ダブルブッキング」の言い換えのお勧め
ここでは「ダブルブッキング」のビジネスでの言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「重複予約」
◆ 使い方やニュアンスの違い
同じ時間に、同じ場所や同じ人を抑えてしまう状況を「重複予約」と言えるでしょう。
例えば、パソコンや機器の貸し出しについて、同時期に複数の相手に貸し出す約束をしてしまえば、「重複予約」としてトラブルになってしまいます。
「二重予約」
◆ 使い方やニュアンスの違い
飛行機の座席予約について、同じ便で複数の座席を予約している状況を「二重予約」と呼んでいます。
最近では、ネット予約した際に、システムのトラブルなどにより、予約操作中にエラー画面となり、再度予約を試みたら予約が2つ入ってしまっていた、というトラブル例もあるようです。
「ダブルブッキング」のカジュアルな言い換えのお勧め
ここでは「ダブルブッキング」のカジュアルな言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「バッティングする」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「バッティング」は和製英語で、「2つの事柄が重複してしまう状況」を指す言葉です。
本来の意味は「未来の出来事が重複すること」です。
「飲み会の誘いがバッティングして困っている」のように使われています。
「ダブった」
◆ 使い方やニュアンスの違い
2つの物事が重なり合う様子のことを、「ダブる」という言い方でよく表現されています。
例えば、カードゲームなどで同じカードが手元に2枚きてしまった状況を「ダブった」ということがあります。
まとめ
「ダブルブッキング」は、同じ時間枠内に2つの約束や予約が入ってしまっている状況を表す言葉です。
「ブッキング」が「ダブった」などという言い方もできるでしょう。
テレビ番組の予約なら、高性能チューナーによって多重予約も可能でしょう。
しかし、ひとりの人間が同じ時間枠内に別の場所で同時に対応するのは不可能と言えます。
つまり、管理体制や管理能力が問われるわけです。
これが、ビジネスシーンでダブルブッキングがNGと言われる所以です。