本記事では、「お亡くなりになる」の言い換え語を解説します。
「お亡くなりになる」とは?どんな言葉
「亡くなる」とは、人がこの世を去ったことを表す言葉で、接頭語をつけた「お亡くなりに」は相手に敬意を示す丁寧な言い方となります。
このことから、ビジネスシーンでは、目上の相手がそのような状況になったことを表現する場合、「お亡くなりになる」「お亡くなりになった」「お亡くなりになられた」という丁寧表現がよく使われています。
ビジネスでも使える「お亡くなりになる」の言い換えのお勧め
ここでは「お亡くなりになる」のビジネスでの言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「ご逝去になる」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「ご逝去」は「ごせいきょ」と読み、身内以外の人がこの世を去ったことを表す敬語です。
ですから、「ご逝去になる」は、相手が亡くなられたことを、敬意をもって伝えるための言葉となります。
「ご逝去される」と表現されることもあるようですが、「ご逝去」が敬語表現であるため、敬語の「される」を用いると二重敬語と受け取られる恐れがあります。
接頭語をつけない「逝去」は尊敬語であるため、「逝去される」であれば二重敬語にはならないといえるでしょう。
「他界なさる」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「他界」とは、相手がこの世を去ることを表す言葉で、現実世界から他の世界へ旅立つことを表現しています。
身内が亡くなったことを伝える場合には、「他界しました」「他界したため」のような言い方が用いられます。
「死去する」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「死んでこの世を去る」という意味の言葉として、「死去」が使われています。
「去る」という言葉は、現実世界から居なくなるということを言い表しているといえます。
「お亡くなりになる」のカジュアルな言い換えのお勧め
ここでは「お亡くなりになる」のカジュアルな言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「逝く」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「死」という表現に対して人は敏感であるため、「死」の文字を用いた表現には配慮が必要です。
そこで、「逝去」の「逝」の文字を用いて「逝く」とした「いく」「ゆく」といった言葉がよく使われ、「若くして逝ってしまった」のように表現することができます。
「死ぬ」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「死」の文字を用いて直接的な表現をする場合、相手を傷つけてしまう恐れがあるため、慎重にならざるを得ません。
「死」はいずれ訪れるものかも知れませんが、そこに配慮は必要といえます。
まとめ
「お亡くなりになる」は、身内以外の人が亡くなった場面で、敬意をもって伝える際に使われている言葉です。
「亡くなる」は身内には使わないという傾向もあるようですが、故人に対して敬う気持ちは変わらないという意味において、「大切な人を亡くした」という表現もよく使われるようになっています。