本記事では、「やりくり」の言い換え語を解説します。
「やりくり」とは?どんな言葉
漢字では「遣り繰り」と表記する「やりくり」という言葉は、「足りないものをあれこれ工夫して間に合わせる」さまや「不十分なものをどうにかして集める」様子などを表し、主に金銭や人員などを指して用いられる文言です。
ビジネスでも使える「やりくり」の言い換えのお勧め
ここでは「やりくり」のビジネスでの言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「節制(せっせい)」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「度を越さないよう控えめにする」さまや「規律正しく統制がとれている」様子などを表し、欲望を理性で抑えるという意味合いの表現になります。
「算段(さんだん)」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「何とか方法を考えて都合をつける」さまや「あれこれと工夫してお金を集める」様子などを表し、「算段をつける」や「算段した結果」などという表現で使われています。
「資金繰り(しきんぐり)」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「収支の過不足を調整する」さまや「資金調達のための融資元を探しまわる」様子などを示す言葉で、お金がうまく回るように資金の流れを管理する、という意味合いの文言です。
「工面(くめん)」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「様々な方法を使って手はずを整える」さまや「工夫して金銭を集める」様子などを表し、「学費を工面する」や「旅費の工面に苦労する」などという表現で使われています。
「やりくり」のカジュアルな言い換えのお勧め
ここでは「やりくり」のカジュアルな言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「切り盛り」
◆ 使い方やニュアンスの違い
本来は「食物を適当に切ったり器に盛ったりして分ける」という意味合いの言葉で、転じて「物事をうまく処理する」さまや「現場を上手にまとめる」様子などを示す文言として用いられています。
「ハンドルさばき」
◆ 使い方やニュアンスの違い
元々は「車などのハンドルを上手に使いこなす」さまを表し、転じて「組織や事業などをうまく取りまとめて運営する」様子を示す文言として使われています。
「お金回り」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「ふところ具合」や「金銭の流通している状態」などを示す言葉で、「お金回りに苦労する」や「順調なお金回り」などという使い方で用いられる文言です。
まとめ
「やりくり」の言い換えは、ビジネスシーンからカジュアルな場面まで使える語が数多く存在しています。
それぞれの言い回しにはやりくりなニュアンスの違いがありますので、使用する際の状況などによって使い分けることをおすすめします。