本記事では、「お時間を頂戴し申し訳ございません」の言い換え語を解説します。
「お時間を頂戴し申し訳ございません」とは?どんな言葉
「時間」に丁寧表現の接頭語「お」を付けると、「相手の貴重な時間」という意味合いの言葉になります。
「頂戴し」は「もらい」の謙譲表現で敬語として使えます。
「申し訳ございません」は相手にとても丁寧な敬語表現でお詫びを伝えた言葉です。
ビジネスでも使える「お時間を頂戴し申し訳ございません」の言い換えのお勧め
ここでは「お時間を頂戴し申し訳ございません」のビジネスでの言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「お時間を取らせて申し訳ございません」
◆ 使い方やニュアンスの違い
相手に「時間を取らせる」ということは、「強制的に相手の時間を使う」ということになります。
こちらの都合によって相手の貴重な時間を使った場面で用いられる言い回しです。
とても込み合っている窓口などで、「大変お待たせいたしました、お時間を取らせて申し訳ございません」のように使われています。
「お手数をおかけし申し訳ございません」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「お手数」は、ある物事に対する相手の労力やそれにかかる時間を意味します。
「お手数をおかけし」は、相手に労力などの負担をかけたことを指した表現で、そのことに対してお詫びを伝えたのが「お手数をおかけし申し訳ございません」になります。
「お忙しいところ大変恐縮です」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「お忙しいところ」とは、「相手が様々な用件に追われて忙しいことを承知の上で」といった意味合いの言葉です。
「恐縮」は「おそれおののく」という意味ですが、「おそれおおくて申し訳ございません」のようなニュアンスとして使われます。
つまり、「お忙しいところ大変恐縮です」は、「お忙しいのは重々承知しています、申し訳ございません」という意味の言い回しです。
「お時間を頂戴し申し訳ございません」のカジュアルな言い換えのお勧め
ここでは「お時間を頂戴し申し訳ございません」のカジュアルな言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「いまちょっといいですか?」
◆ 使い方やニュアンスの違い
相手の状況を伺う場面で、くだけた言い方として「いまちょっといい?」がよく使われています。
丁寧表現の「です」を付けた「ですか?」で疑問形に工夫すると、ほんの少しかしこまった表現にはなりますが、カジュアルな言い換えに変わりはありません。
「聞いてもいいですか?」
◆ 使い方やニュアンスの違い
自分が聞きたい事、確かめたい事などがある場面で、相手に話しかけるきっかけの言葉です。
ちなみに、ビジネスシーンでは「今お時間よろしいでしょうか?」となります。
「聞いてもいいですか?」が唐突な表現であることが分かります。
まとめ
「お時間を頂戴し申し訳ございません」は、相手の貴重な時間をもらってしまった場面で使われている言葉です。
一度消費した時間は取り戻すことが出来ないため、「タイム・イズ・マネー」という格言があるほど、時間には価値があるものです。