本記事では、「収拾(しゅうしゅう)がつかない」の言い換え語を解説します。
「収拾がつかない」とは?どんな言葉
「収拾がつかない」という言葉は、「混乱している事態などが収まりの付かない」状態、あるいは「終わりがまったく見えない」様子などを表し、「収拾」という語は「乱れた状態を収めて整える」というニュアンスで使われており、「収集」という誤表記に注意する必要がある文言になります。
ビジネスでも使える「収拾がつかない」の言い換えのお勧め
ここでは「収拾がつかない」のビジネスでの言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「混乱が収まらない」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「乱れた物事が整わずにまとまる気配が見られない」さまや「秩序をなくした状況などが少しも静まらない」様子などを表し、「混乱が収まらないのは責任者が不在だからです」などという表現で使われています。
「収束(しゅうそく)しない」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「乱れていた物事がなかなか収まらない」さまや「ばらばらになっているものがいつまでもまとまらない」様子などを表し、「収束」と同じ読み仮名の「終息」という語は、「あることが完全に終わる」というニュアンスで用いられる表現になります。
「状況が整わない」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「その時によって変化する条件や状態などが落ち着かない」さまや「ある物事を行う上でやりやすい体制が整っていない」様子などを表し、「状況が整わないのは前もって準備していなかったからです」などという文脈で使用されています。
「収拾がつかない」のカジュアルな言い換えのお勧め
ここでは「収拾がつかない」のカジュアルな言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「まとまらない」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「全体として足並みがそろわない」さまや「ちぐはぐで一貫性(いっかんせい)に欠ける」様子などを表し、「意見がなかなか一つにまとまらない」などという表現で使われています。
「てんやわんや」
◆ 使い方やニュアンスの違い
「各人が自由にふるまって騒ぎ立てる」さまや「大勢の人が秩序なく動き回る」様子などを表し、「てんてこまい」という語と似たようなニュアンスで用いられる表現になります。
まとめ
「収拾がつかない」の言い換えは、ビジネスシーンから日常会話などのカジュアルな場面まで使える語がいくつか存在しています。
それぞれの言い回しには微妙なニュアンスの違いがありますので、使用する際の状況などによって使い分けることをおすすめします。